Mail Magazine
Ryu-na Design and Engineering
金型の抜き勾配
射出成形品を設計されている皆さん、金型って大事ですよね。と言いつつ、むちゃなコストダウンを要求したりしていますが…
最初に成形部品を設計した時、金型に必要な抜き勾配について、やっかいな物だなぁ、と思いながら製図(当時は2次元)していたものです。金型をどのように加工するのか、ほとんど知らない訳ですから、出来あがった図面のあちこちに「抜き勾配ゼロ(0)」などという注記が散乱していました。
あとで聞いた話によると、長い付き合いの金型メーカーではどこの寸法が重要なのかを考慮して、適当に作ってくれていたようです。
そのうちに、私は抜き勾配を盛り込んだ図面を作成する様になりました。断面はもちろん、平面図にも抜き勾配を表現していたので、外形線は全て2重になっているのです。この図面は「見やすい」ということで、金型メーカーには好評だったのですが、「効率的でない」という設計内部の批判もありました。
他社メーカーの図面を盗み見る(笑)と、全く抜き勾配を書いていない図面もあって、確かに、抜き勾配などは金型メーカーに任せておけば製品は出来るのだろうけれども、設計でちゃんと確認できているのかなと思いました。
3次元設計では、このあたりのことも重要なポイントになってきます。皆さんは、金型メーカーに対してどのような指示をされていますか。
モデリングにはまる人
3次元CADを覚えると、モデリングすることに熱中(はまる)する人が必ず出てきます。どうでも良い細かな部分を一生懸命モデリングして、基本的な形状が考慮不足になっているため、操作時間の割りに設計が進まないのです。
最初のうちであれば気持ちは解るけど、いつまでたってもはまったままというのは、まずい。ちょっと先を読んでみて下さいね。
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