DATE:  6月11日(金)08時26分13秒
TITLE: Re: 角Rを使わない方法
NAME: gaku  MAIL: 

> ホッチキスの例を見た時に、Pro/Eでぼかし面をどんな手順で作っているのだろ
> うと、考えていたのですがさっぱり…。もしよろしかったら作成方法を教えてい
> ただけませんか?

ホチキスで出てくる「ぼかし」に関しては、私も以前に質問したことがありまし
て、そこでは、UNIさんが言ってるような境界サーフェスによるものでした。

で、使い分けなくちゃいけないのは、意匠を構成する面は「ぼかし」ではなく、
最初からスプラインや除辺断面またはISDX等による曲率の連続性を意識した面を
作る。
それに対し、機構や機能の制約からくる形状と、意匠を繋ぐ部分にはやむなく
「ぼかし」処理(境界サーフェス)を入れるという感じだと思います。

境界も除辺断面もわかってしまえば、難しいコマンドではないと思います。
難しいのは、いかにシンプルで、連続性が高い面を構成するかを、四角いお豆腐
状態から想像できるか!だと思います。これはPro/EがとかCATIAがとかいう問題
ではなくて。

シンプルがなぜいいかというと、シェルやオフセットサーフェスの必要性って結
構多いですよね。そういう時、ごちゃごちゃした面の集まりだとオフセットでき
ない(小さくなって)なんて状況や、寸法変更でまったく再生できなくなるなん
てことになっちゃうから。


> P.S.客先でPro/E使っているところは綺麗なモデルをいただけるケースが多いの
> ですが、角Rを使わないで作ってある?ようなものはまだ見たことがありません。
> 是非見てみたいです。

角Rを100%使わない・・と、思っているのだとしたら、誤解だと思います。意識
としては、シェルで抜けるような大きさのコーナー処理に角Rは使わない。また
微細三角面ができるような場所に角Rを使わない。。。だと思う。
安全のためのR1とかそういう場所は角Rでいいと思います。ただし、角Rは履歴上
では最後の最後。角Rを履歴の途中で使用し、そのRエンドを参照するようなフィー
チャーを作るとか寸法変更で超微細な面ができてジオメトリエラーになるような、
そういう角R使用を禁止してると、私は認識してます。

曲率連続を意識した製品が少ないのは、デザイナーとエンジニアとの連携に問題
があると思う。デザイナーが3D-CADを使ってるとこは少なく、多くがCG系でデザ
インワークを行ってる。そのため、データーの互換がなく、形状伝達を従来通り
図面によってR指示。。。ここが問題ですよね。
デザイナーの指示通りにしかモデリングできない組織関係・・そういうとこの製
品には角Rのものしか作れないと思う。

龍菜さんのページに、マウス(ポーキュパイン表示)形状がありますが、これは
角Rは使われていないですよ。もっとすごいのも、いっぱい持ってるとは思いま
すが・・。

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