DATE:  5月28日(火)09時24分42秒
TITLE: Re: 徐変断面スイープ
NAME: 龍菜  MAIL: gah01300@sannet.ne.jp

ただ(ものではない)のPro/E通さん、ヒロユキさん、おはようございます。今
日は自宅で溜まった書類の整理と、雑誌の原稿書きです。(本日〆切なんですが)
 
私が言いたいのは、曲面加工が必要な製品ではG1連続は論外、出来る限りG2連続
以上で、ということです。基本となる面はPro/EのスプラインでG2連続以上で作
ります。
近似複合カーブはたしかに曲率連続なんですが、元のカーブに縛られて曲率変化
に振れが発生してしまいます。
 
プラスチックの射出成型では、特に光沢品の場合、金型加工面がそのまま表現さ
れてしまいますから、シビアな曲面データが要求されます。
自動車のボディも同様ですが、板金のプレスなので金型面が直接転写される訳で
はなく、逆に成形品金型よりも加工精度は要らないんじゃないかと思っています。
 
それはさておき、なめらかな曲面データがなぜ必要かというと、製品でそれが要
求されるというのはもちろんですが、3次元データ→製品への変換過程に人の手
を介在させないようにするためなんです。
 
ヒロユキさんも言われてるように、図面で加工する場合は、滑らかに仕上げるた
めには、必ず手仕上げが必要になります。大きな板金プレスなんかではグライン
ダでガリガリやっているのが現状かな。
 
これはへたな3次元データを渡しても同じ事です。へたな3次元データを支給され
て、そのまま加工して、曲面のつなぎに変な影ができたら、それは修正しないと
ダメでしょう。
3次元データを支給しながら、そのとおり出来上がってきて、きたないと指摘す
る発注元もいいかげんですが。
 
なぜ、人手を介さないようなデータが必要かというと、工業製品ですからどこで
作っても同じ物がほしいからです。携帯電話ですと、一度に数面の型を作ります。
異なる金型屋さんに発注した場合、異なる仕上がりだと困りますよね。
また、日本で作っても、中国で作っても同じ物がほしいですよね。
 
一品物の場合、手仕上げでも何でも最終的に綺麗なものが得られればいいのです
が、もう一度同じ物を作れといわれると難しいでしょう。
 
発注する側にいる人は、自分の作ったデータどおり加工されたものか、それとも
手を加えられたものか、十分に理解しておかないと大きな勘違いをすることにな
りますので、注意が必要です。
 
最後に、私の方針は、
(1)基本面はひとつの面でG2連続以上の曲面で作る。
(2)面が分かれる部分は「極力」互いの面の曲率の差を小さくする。
(3)角Rは曲率の調整ができないので使用しない。(意匠面として無視しても
      いい部分は角Rを使う)
ということです。
 
長くなりましたね、、、すみません。

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